International Student Support Association of Tokyo University of Foreign Studies
25
周 年
会員総会関連文書
2024年度会員総会関連
2024年度(第3回)会員総会への参加呼びかけ
東京外国語大学留学生支援の会会長 谷 和明
第3回会員総会の開催日7月7日まであと2週間余となりました。総会は、日頃お会いできない全国各地の会員から1年間の活動への忌憚ないご意見、提言を頂き、今後の留学生支援活動の発展に生かしていく重要な機会であり、会員相互の交流を深める貴重な機会でもあります。
創立25周年という節目にオンラインで開催される今総会に、ご多用とは存じますが万障お繰り合わせのうえご参加くださるよう、お願い申し上げます。
総会の議案文書は会報3~10頁に掲載いたしました。またホームページにも関連資料が掲載されています。それらをお読みになり、会報を手元に置いて総会にご参加ください。また、ご質問、ご意見を事前にメールや郵送書面でお寄せください。
なお、オンライン会議準備の都合上、すべての会員に総会参加の可否についての連絡をお願いします。まだの方は、下記の「総会出欠連絡」フォ-ムにご記載の上、6月30日(日)までに送信してください。
ください。
会員のみなさまの積極的な参加を重ねてお願いするとともに、7月7日にディスプレイ上でお会いできることを楽しみにしております。
6月末までに総会出欠連絡をお願いします
総会参加の手順
(1)参加申込
6月30日までに「総会出欠連絡」フォームにより総会参加の可否をお知らせください。「参加」と回答された方を、総会参加者として登録いたします。
「総会出欠連絡」フォームへは以下のボタンをクリックしてアクセスできます。
(2)ZOOM接続に必要な情報の取得
参加登録された会員には、7月3日までに、ZOOM会議への接続情報をメールにて送信します。届かない場合、メールがスパム扱いにされていないかご確認の上、至急下記までメールでご連絡ください。
(3)当日の総会参加
ZOOM総会は9:30から入場できます。上記接続情報を使用してZOOM会議にご参加ください。
(4)メールあるいは書面(郵送)による総会参加
1)ZOOMによる会議参加が困難な会員は、総会議案に関する質疑、意見、賛否をメールあるいは書面にてご提出ください。
2)それ以外の方も、短時間のオンライン会議の制約を補うため、総会議事案件に関する質疑、ご意見をメールあるいは書面で事前にお寄せください。
上記メール、書面の締切:7月3日(必着)
宛先:東京外国語大学留学生支援の会 総会担当
Mail: members@tufsissa.com
郵送:〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-2
総会議事次第
9:30 参加受付開始
10:00 開会
開会の辞
来賓挨拶
東京外国語大学長 林佳世子様 ほか
10:30 議事審議
(1) 2023年度事業報告・会計決算承認
(2) 2024年度事業計画決定
(3) 2024年度会計予算決定
(4) 役員紹介
11:00 会員交流の時間
12:00 閉会
2024年度会員総会(オンライン開催)のご案内
2024年2月17日
留学生支援の会会員各位
東京外国語大学留学生支援の会
会長 谷 和明
春寒の候、会員の皆様方にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
本会は今年で設立25年を迎えます。ここに改めて、日頃からの留学生支援活動への参加、協力に敬意を込めてお礼申し上げます。
さて、2024年度会員総会を下記の通りオンライン形式で開催いたします。3回目でまだ試行錯誤の段階ですが、総会という形式、名称にはあまり拘らず、日頃お会いできない全国各地の会員からご意見をいただくとともに、会員相互の交流を少しでも深める機会として、その内容的な充実をめざします。
以上の趣旨を了解され、ご多用とは存じますが万障お繰り合わせの上、総会へのオンライン出席に時間を割いてくださるようお願い申し上げます。
なお、オンライン会議準備の都合上、総会参加の可否について6月28日までにご連絡くださるようお願いいたします。
記
1 日 時 2024年7月7日(日曜日) 10時~12時
2 場 所 ZOOMを利用したオンライン会議
3 議 事
(1)2023年度事業報告・会計決算の承認
(2)2024年度事業計画案・会計予算案の承認
(3)その他
(4)役員紹介
以上
総会議事資料は6月上旬までに会のHPで公開し、6月発行の「会報」76号に掲載します。
2024年度会員総会 議案
1 2023年度事業報告・会計決算
(1)2023年度事業報告
【要旨説明】
1 2023年度の特徴は、コロナ禍の3年間に拡充した生活資金給付事業を廃止し、他方で自粛してきた対面、集団行動を伴う多様な事業をほぼ全面的に再開、実施できたことである。「ふじのくにツアー」が現地の会員、市民の方々の尽力により4年ぶりに敢行されたこと、「国際交流の夕べ」の4年ぶりの再開がそれを象徴している。
2 生活支援事業としては春期、秋期の生活用品バザーを開催した。また、学会出席旅費助成金や緊急生活資金貸付の仕組みを活用して従来以上の留学生を支援した。
3 日本理解・交流をめざす団体行事として、歌舞伎・文楽鑑賞、古都鎌倉ツアーなど規模の大きな事業のほか、多磨墓地散歩、深大寺ウォーキング、府中桜まつり民踊流し、JAXA見学など大学近隣を知る機会も増やした。
4 事業実施に際しては日本人学生の参加、協力(による留学生との交流)に留意したほか、学生が自主的に企画した交流活動への支援(寄付)も行った。
5 連絡室週3日開室を維持し、そこを拠点とする書道、華道、茶道、日本語広場などを定期的に実施できた。
6 希望会員に対する会報の電子版配布を開始した。
2023(令和5)年度事業報告
(2024年4月21日 幹事会)
コロナ禍による行動制限がほぼ解除されたことに対応し、文化理解、交流事業に積極的に取りくんだ。
A 生活支援事業
1 給付事業
(1)生活用品のバザー
1)春期バザーを4月6・7日に実施した。 売上金:160,000円
2)秋期バザーを9月29・30日に実施した。売上金:218,000円
(2)学会出席旅費の助成金
国内外学会発表に要する旅費の一部助成を9名(海外4、国内5)の学生に支給した(計30万円)
(3)緊急生活資金貸付
基金からの無利子貸付を2名(計18万円)の学生に行った。
(4)大学実施フードパントリーへの協力参加
2月1日(金)10:00~12:00
参加学生に果物(リンゴ、ミカン)を手渡し、留学生へのインタビューを行った。
2 留学生の協力に対する謝礼事業
(1)留学生の生活実態の調査事業
生活調査アンケートならびに生活報告小論文募集は実施できなかった。
(2)連絡室活動の協力者に対する謝金支給
3 相談事業
学生の要望に応じて実施した。
B 友好親善事業
1 国際交流事業
(1)「国際交流の夕べ」
12月15日17:00~19:00
大学と共催して生協食堂で開催した。参加学生約150名。
支援の会から幹事、協力会員、各教室講師など約20名が参加した。
2 会員等の協力による友好親善事業
(1)ふじのくに留学生ツアー
3月3日~5日
沼津留学生支援の会が企画・主催する事業の共催者として、費用を一部負担し、参加留学生18名の募集、現地への付き添いを行った。
3 学生が企画実施する留学生との交流への支援
(2)国際交流会館3号館週末交流会への補助
学生の自主的な創意工夫により毎週金曜日の20時から開催されているウィークエンドパーティーに
8万円の寄付を行った。
(3)外語祭での焼芋プロジェクトへの補助
留学生や近隣児童に日本の焼芋を体験させる学生プロジェクトに1万円寄付した。
C 日本理解事業
1 伝統文化、史跡等の見学
(1)伝統芸能鑑賞教室
1)歌舞伎鑑賞
6月4日(日)12:00~18:00
国立劇場「歌舞伎鑑賞教室」企画を利用して『日本振袖始』を鑑賞し、事後の懇親茶話会で交流を深めた。
参加者57名(留学生 39名、日本人学生8名、引率幹事 10名)
2)文楽鑑賞
12月12日(月)17:45~21:15
国立劇場 "Discover Bunraku"企画を利用して『傾城恋飛脚』を鑑賞した。
参加者46名(留学生32名、日本人学生8名、引率幹事6名)
(2)歴史的都市の見学
1)古都鎌倉史跡見学
3月5日10:00~16:00
5班に分かれて長谷寺、高徳院、銭洗い弁天、鶴岡八幡宮を見学した。
参加者41名(留学生24名、日本人学生8名 、引率幹事9名)
(3)大学近辺の散策、見学
1)多磨墓地
5月21日 14:00~16:30
「日曜午後の文化散歩」として、幹事会終了後に著名文化人7名の墓を見学した。
参加者27名(学生20名、引率幹事等7名)。
2)深大寺ウォーキング
2月22日10:00~16:00
徒歩で深大寺まで行き、見学後蕎麦で昼食、さらに都立植物公園を散策した。
参加者19名(留学生14名、日本人学生2名、引率幹事等3名)
2 伝統文化の体験
(1)日本文化体験教室
12月15日(金)13:00~16:00
大学との共催で、着付け、華道、茶道、囲碁・将棋の4教室の企画運営を担当した。参加者のべ100名
(2)日本語広場の開催(通年)
留学生の子、研究者および研究者の配偶者を対象に4クラスを実施した。
そのため、講師を会員、学生などにも依頼した。
(3)文化教室 (通年)
華道、書道、茶道教室を定期的に開催した。
3 日本の「今」を知る
(1)JAXA調布航空センター見学
11月1日14:00~16:30
大学近隣の散策を兼ねて、先端技術研究施設を見学した。参加者18名(留学生11、日本人学生4、引率幹事3)。
D 国際理解事業
実施できなかった。
E 広報・運営事業
1 会報発行
73号(6月)、74号(11月)、75号(2月)を発行した。
75号から希望会員に対する電子版会報の配布を開始した。
2 広報体制の拡充整備
(1)ホームページの維持、会のメールアドレスの独自ドメイン化を行った。
3 外語祭バザー
11月23、25、26日11:00~16:00
留学生支援の事業の資金集めを目的に、外語祭への来客を対象として研究講義棟226教室で開催した。
実売上金:328,733円
4 会員総会の開催
月9日に今年度会員総会をZOOM会議として開催した。
5 幹事会の開催
4月、5月、6月、9月、10月、11月、12月、1月、2月、3月の10回、オンライン参加併用方式で開催した。
(2)23年度会計収支報告
【要旨説明】
(1) 2022年度から収支報告の形式を変更している。新形式では、新入学会員から4年分納入頂いている前受金の部分を「3積立特別会計」として切り離し、当該年度(2023年度)宛の会費だけを「2一般会計」の収入とした。例えば2021年度新入会員は2021〜2024年度の4年分納入で、そのうち2021〜2022年度は終了、2023年度1年分を「2 一般会計」に、2024年度の1年分を「3 積立会計」にと分けて計算している。その2つの収支計算書の合計が「1 総括表」となる。この他に「4 特別会計」として貸付金基金の30万円がある。
(2) 7ページの「2 一般会計」(2023年度1年間)では、2023年度はコロナ禍も落ち着き、ほぼ通常通りの行事をこなすことができたが、むしろ大学の4学期制のスケジュールや幹事の人手不足などの都合で予算を立てた事業をこなせないこともあり、支出は予算を80万円下回った。収入は、3回のバザーの売上が伸びたことにより40万円ほど増加した。その結果経常収支差額は1,164,681円の黒字となり、前年度からの繰越金を加え2023年度末の純繰越金は5,528,833円となる。これは、6ページ3の前受会費の積み立てとは別の、会の「貯金」にあたる。
(3) 6ページの「3 次年度以降会費積立特別会計」は2024年度以降会費として納入された前受の会費を積み立てている。ここの収入の「新入学会員前納会費」は主に2024年度新入学の会員が今年3月、2023年度の3月中に納入する会費であるが、予算より100万円減額している。これは2024年度から大学の入学手続き書類がオンライン化され会の紙の入会案内が同封されなくなり、オンライン上でリンクはあったものの入会者が激減したため。その結果次年度繰越金も2,850,000円で、厳しい状態になっている。
2と3を合計すると「1 総括表」にあるように、次年度繰越金は8,378,833円となる。
(4)6ページの「4 特別会計」は留学生貸付基金ですが、2023年度は2名に計180,000円の貸付があった。4月中には返却されている。
2 2024年度事業計画案・会計予算案
(1)2024年度事業計画案
【要旨説明】
「事業再開」の完了から「ポスト・コロナ」の開始へ
1 生活支援事業として、春、秋の生活用品バザーの拡充のため、物品寄贈の広報や作業協力者の拡大に努める。学会出席旅費助成金や緊急生活資金貸付を活用して、困難を抱えた留学生を支援する。生活調査回答、小論文投稿への商品券配布を適切な時期に実施する。
2 文化理解、交流事業としての文化鑑賞、見学、旅行などは昨年度と同規模で計画しているが、取り組みに際しては日本人学生の参加、会員の参加の拡大を目指す。
3 連絡室週3日開室体制を維持し、日本語広場、各種文化体験教室、相談活動などを充実させる。
4 チューター学生などとの連携を強め、学生が自主的に行う交流活動の発展を支援する。
2024年度事業計画案
(2024年5月19日幹事会)
A 生活支援事業
1 給付事業
(1)生活用品のバザー
春期、秋期の2回実施。
(2)学会出席旅費の助成金
国内外学会発表者に5万円を上限に支給。
(3)緊急生活資金貸付
基金(30万円)による短期無利子貸し付けを
おこなう。
(4)大学実施フードパントリーへの協力参加
開催される場合には協力参加する。
2 留学生の協力に対する謝礼事業
(1)留学生の生活実態の調査事業
1)生活調査アンケート
回答者100名に1000円分の生活応援券を配布
する。
2)生活報告小論文募集
投稿者20名に3000円分の生活応援券を配布する。
(2)連絡室活動の協力者に対する謝金の支給
連絡室体制の拡充と学生の生活支援のために
取り組む。
3 相談事業
連絡室来室およびメールでの相談に対応。
B 友好親善事業
1 国際交流事業
(1)12月上旬、「国際交流の夕べ」を大学と共催。
(2)3月下旬、府中市桜まつりでの民踊流しに参加。
(3)国際理解事業
地域の学校等の要望があれば実施する。
2 会員等の協力による友好親善事業
ふじのくに留学生ツアーを現地の受け入れ体制が整えば3月上旬実施。
3 学生による留学生交流活動への支援
国際交流会館3号館での週末交流会などへの経費補助を行う。
C 日本理解事業
1 伝統文化、史跡等の見学
(1)伝統芸能鑑賞教室
1)歌舞伎鑑賞教室
7月20日に60名規模で実施する。
2)文楽鑑賞教室
9月20日に40名規模で実施する。
(2)歴史的都市の見学
1)川越見学 6月に実施する。
2)鎌倉見学 秋期に実施する。
(3)大学近辺の散策、見学
秋期以降2回を企画する。
2 伝統文化の体験
(1)「日本文化体験教室」
「国際交流の夕べ」に連動して行う。
(2)文化教室
生け花、書道、茶道教室などを定期的に開催する。
(3)日本語広場
必要なクラスを組織する。
3 日本の「今」を知る
工場見学等を企画する。
D 広報・運営事業
1 会報発行
(1)年3回、紙冊子版と電子版(選択)で
発行する(第76、77、78号)。
(2)77号を25周年記念号とする。
2 会員総会の開催
今年度会員総会を7月7日にZOOM会議として
開催する。
3 幹事会の開催
大学休業期間を除き毎月開催する。
4 外語祭バザー
外語祭の期間中3日間開催する。
5 広報体制の拡充整備
1)大学の事務処理OA化に対応しつつ、HPの充実、メールの活用を進める。
2)入学者保護者への効果的な入会案内を工夫する。
(2)2024年度会計予算案
【要旨説明】
(1)10ページ「2 一般会計」の収入は、今年度新入会員数が激減したと説明したが、2024年度向けには積み立てがあり、影響は1年生分で40万円ほど減に留まる。事業収益は留学生向け春秋バザー再開で外語祭バザーと合わせ700,000円を計上した。
(2)支出は、新入学会員激減の先行き不安はあるものの、純繰越金(貯金)が約500万円あるため萎縮することなく可能な事業を計画した。院生への国際学会出席旅費補助金は希望者が多く意義ある事業のため30万円から50万円に増額した。収支差額はマイナス122,997円で、次年度純繰越金は5,405,836円となる。
(3)9ページ「3 積立会計」は、今後新入学会員勧誘の対策を講じる予定ではあるが楽観はできないため、控えめにした。
「2 一般会計」と合計すると次年度繰越金合計は「1 総括表」にあるように、は87,157,836円となる。
2023年度会員総会
2023年度東京外国語大学留学生支援の会会員総会についての報告
会員各位
会長 谷 和明
2023年度の総会を7月9日(日)10時よりZOOMを利用したオンライン会議の形式にて行いました。その結果について下記のとおりご報告いたします。
記
1 総会の成立
総会の開催は旧会則第10条に基づいて、本年2月末に議事次第とともに会報72号ならびに会ホームページによって告知し、6月下旬には審議議案等の詳細資料を会ホームページおよび会報73号に掲載し、メールでの周知も図りました。参加者は幹事団14名と会員有志6名と少数でしたが、新会則第11条の規定する総会として成立しました。林佳世子学長および大野智子留学生課長から挨拶をいただいた後、議案の審議、採択を行い、さらに幹事団と有志会員の交流、意見交換を深めることが出来ました。
2 議案審議と採択
(1) 2022年度事業報告及び会計決算の承認
(2) 2023年度事業計画の採択
(3) 2023年度会計予算の採択
(4) 会則改正の採択
(5) 役員の紹介
上記の議案にすべてについて、全会一致で可決されました。
総会 議事録要旨
Ⅰ 開会、挨拶
開会の辞 会長 谷和明
2023年度総会を開催します。出席ありがとうございます。
支援の会は1999年に結成され、来年は25周年を迎えます。一つの節目として、過去を振り返り、未来を考えていく機会であると考えます。
この四半世紀の間に、外語大で学ぶ留学生数は約1.6倍になりました。長く500人前後で増減していましたが、10年前から増加を続け2019年には800名近くに達しました。コロナ禍で600名以下に急減しましたが、今年は687名まで回復したのです。
留学生の構成も大きく変化しました。正規生、特に大学院生が増加しました。非正規生の最大集団だった私費研究生は少数になり、交換留学生が大幅に増加しました。
支援の会の会員も変わりました。当初は少数の大学教職員と外語会の卒業生が会の中心でした。やがて、地域住民も加わり、2010年ころからは入学生の保護者の入会が急速に拡大し、会員数も大幅に増加しました。
これに伴う最大の変化は、会の事業を担う少数の幹事と全国多数の保護者会員との間の距離が広がったことです。かつての「会報」を読むと会長、幹事と会員の方々との間に忌憚のない要請や意見のやり取りがあったようなのですが、最近では過度な「敬語」表現によるいわば遠慮した関係になっているのが気になります。
この距離を縮め、幹事と各地の会員とが同じ会員仲間として共に会の事業を作っていく関係を作ること、それこそが昨年初めての総会にチャレンジした最大の理由です。今回で2度目ですが、残念ながら参加者は少数にとどまっています。とはいえ、たとえ少数でも、通常お話しできない会員の方の意見を聞き、私たちの考えを話せる貴重な機会です。人数の多少に一喜一憂せずに、このような機会を積み重ねることが大切だと考えます。どうか、今日の議論に積極的に参加、発言くださるよう、お願いします。
最後に、今話している場所について説明します。ここは支援の会の活動拠点連絡室です。3館ある留学生寮の第2号館にあります。留学生たちのたまり場であり、生け花、書道など各種の文化教室の場でもあります。後ろに飾った生花や七夕飾りはその成果です。新しく作成した会の幟も立てました。
この場の出席者を紹介します、これから司会をお願いする甘利幹事、会計報告をお願いする阿部幹事です。大野留学生課長は多忙な中、ここに駆け付けてくださいました。顔は見えませんが、ZOOM会議運営を担当する山根幹事です。
それでは、よろしくお願いします。
来賓挨拶
東京外国語大学長 林佳世子
学長の林佳世子です。あいにく出張が重なっており、ビデオで参加させていただきます。
2020年からのコロナ禍の影響からも回復し、今年は687名の留学生が在籍しています。それら学生が日本で健やかに過ごせるよう様々な支援をしていただいていること、あらためて感謝申し上げます。
総会では今後の事業計画も議論されるでしょう。その参考として、687名の留学生の現状をお話しします。留学生は正規生(学部、大学院の長期の課程で学士、修士、博士の学位取得を目指す)、非正規生(学位を目的としない短期の学習、研究)に大別されます。前者は420名で、うち学部生が176名、大学院生が244名です。大学院生のうち半数以上は中国人留学生です。後者の非正規生は267名で、研究生32名、交換留学生211名、日本語・日本文化研修生(日研生)24名の3種類があります。最大の集団である交換留学生は、各国の大学に留学する本学学生と交換のかたちで半年~1年間、特別に準備したプログラムで学習します。
支援の会の事業の対象となっている学生には非正規生、とりわけ交換留学生が多いのではないかと推察します。正規生が長期間日本に滞在し、定着して社会体験をする機会が多いのに対し、最短半年の交換留学生の場合、短期間に様々な社会・文化体験をという欲求が強い反面、その機会を作るのが困難だからです。それゆえ、支援の会のお世話になる学生の中核は交換留学生だろうと考えております。交換留学生の大半は夏には帰国しますが、秋には新しい留学生が249名やってきます。そのほとんどは交換留学生です。
以上のような留学生全体の配置状況を御勘案の上、より効果的な支援を実施いただければ幸いです。
学生数4000名規模の本学に約700名の留学生というのは、比率としては極めて高いものであり、その存在は日本人学生の教育にも多大な影響を与えてくれています。本学では今後も日本人の留学をさらに活発にし、その引き換えに交換留学生受け入れを増加する体制の構築と円滑な運営を進めます。そこで大学の出来ない点、行き届かない点を支援の会に手伝っていただけることを大変ありがたく思っています。
本学の学生がより楽しくより有意義に過ごせるよう、協力していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
東京外国語大学留学生課課長 大野智子
4月に留学課長を拝命した大野です。お招きいただきありがとうございます。日頃から留学生支援に様々なご協力をいただいていること、お礼申し上げます。
会長、学長も言及されたように、本学における留学は、今年4月、正確には昨年秋から、派遣、受入れ共にコロナ前の水準に戻っています。687名という在籍留学生には修了する者もいますが、秋には新たに250名以上が加わります。
このような留学生数回復の背景には、本学学生の海外留学志向が、きわめて’高いことが挙げられます。他大学では就職不安などから留学を取りやめる学生が増えているようですが、東外大ではそのような問題はありません。政府の「教育未来創造会議」でも4月に大学の海外交流をますます活発にする方針が出されました。それも追風になり、今後も日本人学生の海外留学が増加するに伴い、引き換えに受け入れる交換留学生なども増加していくでしょう。
国際日本語学部に象徴される正規留学生の数も増加しています。国もこのような優秀な学生が希望すれば卒業後も日本社会に定着させる取り組みを大学に期待しています。日本での就職にはまだ困難もありますが、まずは日本を好きになり、留まろうという留学生を増やしていきたいと考えています。
留学生の増加に伴い、以前なら留学しなかったようなタイプの若者も増えています。日本人学生も含め、最近の学生は「打たれ弱くなった」と感じることが増えてきました。精神的な弱さや悩みを抱えた留学生、日本人学生に対する生活相談などに留学生課、学生課、教務課などが協力して総合的に取り組んでいく必要があります。
支援の会は、この連絡室の活動などを通じて、私どもには届かない留学生の声を吸い上げることができるでしょう。そういう情報を共有しあい、新しいアイデアも出しながら、留学生支援に協力いただければ幸いです。
Ⅱ 議事審議
(1)2022年度事業報告・会計決算
事業報告の要旨説明(会長)、会計決算の要旨説明(阿部会計担当幹事)、会計監査報告が行われた後、
全会一致で承認
(2)2023年度事業計画・会計予算
事業計画案の要旨説明(会長)、会計予算の要旨説明(阿部会計担当幹事)が行われた後、
全会一致で採択。
(3)会則改正
改正案に関する要旨説明(山田担当幹事)が行われた後、全会一致で採択。
(4)役員紹介
会長が2023年度役員名簿を参照しつつ、幹事18名及びその他役員を紹介。
Ⅲ 会員交流の時間
新役員挨拶
甘利実乃幹事(博士後期課程 チューター)
セルビアのベオグラード大学の客員講師をしていた時に、セルビアから東外大に留学した留学生が、実際に支援の会にお世話になったことで接触が始まりました。
帰国後は博士課程を続けながら国際交流会館3号館のチューターをしていますが、このチューターの身分だけでは支援できる対象者が絞られてしまいます。支援の会の幹事になったことで、全ての留学生と、関係する日本人学生も、大学からの援助も得ながら支援することができるようになり、活動がとてもしやすくなりました。
徐明煥幹事(元留学生 韓国出身)
留学生時代(2012年から9年間)、支援の会の様々な行事に参加しました。その経験を生かして、これからは幹事としてお手伝いしていきたいです。
学生ゲスト発言
パテル・シバム(留学生 インド出身)
昨年の9月から来ています。他の留学生や日本人学生に、自分の作ったLINEグループに入ることを働きかけ、仲間を増やすことができました。
ツヴィンツ・カヤ(留学生 スロベニア出身)
首都が30万人の小国から来て、日本ではいろいろなこと(新幹線やクレーンゲーム)に感動し、カルチャーショックも受けました。寮においてたくさん文化交流ができ、楽しんでいます。
澤辺 美佳(国際社会学部4年 チューター)
中国で0歳から7歳まで育ち、帰国子女です。シバムさんとスカヤさんの通訳をしました。これからも支援の会の活動に協力したいです。
各地の会員からの報告と提言
Kevkhishvili Rusudan会員(元留学生 ジョージア出身 京都大学教員)
2009年にJLCに国費学部留学生として在籍していました。留学生時代、日本人との交流は少なく、外国人同士の付き合いが多いと感じました。もっと日本人との交流できる場が必要だと思います。
関口洋子会員 (卒業生 2007年度入会 鎌倉史跡見学ツアー現地協力)
2020年からのコロナ禍の影響とガイドの高齢化で、一旦ボランティアガイドが減りましたが、2023年には新規のガイドの登録があり、現在研修を頑張っています。ボランティアでやっていますので、来年以降の鎌倉史跡見学ツアーの際に検討いただければ嬉しいです。
新会員の声
江野本由香会員(学生保護者 2023年度入会)
中国、韓国、フィリピンからの留学生をホームステイさせた経験があります。今年度よりお世話になります。どうぞよろしくお願いします。
池上岳彦会員(学生保護者 2023年度入会)
他大学で教員をやっており、留学生の世話もしています。総会の内容をもっとアピールすればよいのでは、と思いました。
大野剛会員 (学生保護者 2023年度入会)
娘の入学をきっかけに、保護者として前向きに参加したいと思っています。
苗村裕美子会員 (学生保護者 2023年度入会)
遠方から参加しています。留学生の日本文化体験など、ビデオで報告があればいいな、と感じております。
提 言
川口健一会計監査
遠方の方もいますし、それぞれの立場で、可能な範囲で参加できればいいと思います。
山田和子幹事
調布市での学生応援フードパントリーの取り組み
2020年7月に外大で開催されたフードパントリーを見学し、学生のコロナ禍での経済的困窮を知リ、地元調布市の学生支援を社会福祉協議会に相談しました。ところが、行政では学生支援の実績がなく、何らかの支援を始めるには数年必要との見解を聞きました。そこで、地元有志で寄付金、寄付食品を募り、社協の運営上のサポートも受けながら「学生応援フードパントリー調布」を開催。現在8回実施しています。
対象学生は、調布市に在住、または調布市に所在する大学・専門学校に通う大学生・専門学校生で、東京外大の学生も参加しています。
7月8日に開催されたパントリーでは募集枠70名が開始後数時間で埋まりました。コロナは5類感染症に移行しても、急激な物価上昇もあり経済的困窮が伺われます。引き続き学生へのフードパントリー活動を行っていく予定です。
②留学生とのコミュニケーション
“語ろうアースカフェ”という団体を運営しています。 留学生が街を歩いていても、日本人たちとすれ違うだけ。その日本人たちに他国を知ってもらい交流を図る諮るための市民講座を10年前から運営しています。主に留学生を講師に迎え出身国の話をしてもらっています。もちろん外大留学生にも講師をつとめてもらっています。
“語ろうアースカフェ”と支援の会で何らかのコラボが出来るかもしれないと思っています。
孫国鳳幹事 (元留学生 中国出身)
1999年、外大に留学生として来ました。その後、東大で勉強し、後輩の留学生の面倒を見たりしていました。オンラインで、定期的に留学生との交流の場を設けるのはいかがでしょうか。
*総会参加者 (敬称略)
幹事
谷和明 勝又美智雄 阿部やよい 甘利実乃 井上久美子 川口健一 小平京子 佐久間美知 ソ・ミョンファン 孫国鳳 野口久仁子 山﨑智子 山田和子 山根博彦
一般会員
Kevkhishvili Rusudan 関口洋子 江野本由香 池上岳彦 大野剛 苗村裕美子
学生ゲスト
澤辺 美佳 パテル・シバム チョビン・スカヤ
来賓
林佳世子 大野智子
2023年度会員総会への参加の呼びかけ
会報72号で告知、案内を差し上げた第2回会員総会を、予定通り7月9日にZOOMを利用したオンライン会議として開催いたします。
今回は前回よりも議案の審議時間を短縮して開催し、日頃お会いできない全国各地の会員のご意見を伺うとともに、会員相互の交流を少しでも深める機会としての内容的な充実をめざします。この趣旨を御理解の上、ご多用とは存じますが総会参加のために数時間を割いてくださるようお願い申し上げます。
総会の議案文書および概要説明は下に掲載いたしました。それらをお読みになり、総会にご参加ください。また、ご質問、ご意見を事前にメールや書面でお寄せください。
なお、オンライン会議準備の都合上、すべての会員に総会参加の可否についての連絡をお願いします。まだの方は、下記の「総会出欠連絡」フォームにご記載の上、7月3日(月)までに送信ください。
会員のみなさまの積極的な参加をお願いするとともに、7月9日にディスプレイを介してではありますがお会いできることを楽しみにしております。
総会議事次第
9:30 参加受付開始
10:00 開会
開会の辞
来賓挨拶
10:30 議事審議
(1)2022年度事業報告・会計決算の承認
(2)2023年度事業計画案
(3)2023年度会計予算案
(4)会則改正
(5)役員紹介
11:00 会員交流の時間
12:00 閉会
総会参加の手順
①参加申込
7月3日までに「総会出欠連絡」フォームにより総会参加の可否をお知らせください。「参加」と回答された方を、総会参加者として登録いたします。
「総会出欠連絡」フォームへは以下のURLあるいはQRコードからアクセスできます。
https://forms.gle/ZyDpQvWG2n2MjZzaA
②ZOOM接続に必要な情報の取得
参加登録された会員には、7月5日までに、ZOOM会議への接続情報をメールにて送信します。それまでに届かない場合、メールがスパム扱いにされていないかご確認の上、至急下記までメールでご連絡ください。
③当日の総会参加
ZOOM総会は9:30から入場できます。上記接続情報を使用してZOOM会議にご参加ください。
メールあるいは書面(郵送)による総会参加
① ZOOMによる会議参加が困難な会員は、総会議案に関する質疑、意見、賛否をメールあるいは書面にてご提出ください。
② それ以外の方も、短時間のオンライン会議の制約を補うため、総会議事案件に関する質疑、ご意見をメールあるいは書面で事前にお寄せください。
上記メール、書面の締切:7月5日(必着)
宛先:東京外国語大学留学生支援の会 総会担当
Mail: issatufsp@gmail.com
郵送:〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
総会審議議案
1 2022年度事業報告
事業報告の要旨説明
1 コロナ期に拡充した生活支援事業は継続した。その柱である「留学生の学び継続」支援生活給付金は支給金額を3万円に抑えて対象者を30名に拡大した。生活調査回答および小論文投稿への協力謝礼として生活応援券を配給する事業も継続した。
2 それに並行して、コロナ禍の2年間中止してきた文化理解、交流事業など対面、集団形態の活動に、感染防止に注意して積極的に取り組んだ。6月歌舞伎鑑賞、3月鎌倉散策は従来以上の規模で実施した。産業施設見学、ふじのくにツアーなど再開できなかったものもあったが、新規に12月文楽鑑賞、2月深大寺ウォーキングを敢行した。
3 10月には新規留学生歓迎集会を、チューター学生有志との連携、協力により180名規模で成功させた。12月恒例の国際交流企画は、大学の方針で文化体験教室のみの再開となったが、共催者として企画、運営に協力した。
4 連絡室開室体制も徐々に復旧し、それを拠点にして日本語広場、留学生への日常支援、さらにアフガニスタン元留学生・家族への支援に取り組んだ。11月外語祭バザーも再開できた。
2023(令和4)年度事業報告
(令和5年5月21日 幹事会承認)
コロナ禍での行動制限の緩和に対応し、(1)コロナ禍に起因する留学生の生活難への支援策は継続しながら、(2)感染拡大の2年間中止してきた日本文化理解事業、交流事業を感染防止に留意しながら可能な限り実施した。
A 生活支援事業
1 給付事業
(1)新型コロナウィルス感染下での留学生の学び継続を支援する生活給付金
支給者 30名(学部6名、大学院前期10名、大学院後期12名、研究生2名)
給付金額3万円、総支給額90万円
①事業の公示、「呼びかけ」「申請書」の配布 12月5日
②申請受付締め切り 12月19日(申請者61名)
③選考委員会による支給者30名の決定(12月16日~1月14日)
④支給決定者の受給手続きおよび面談(1月26日 連絡室)
⑤支給者30名の口座への給付金振り込み(1月24日終了)
(2)緊急生活資金貸付
基金(30万円)による無利子の短期資金貸し付けを開始したが、利用者はなかった。
(3)生活用品のバザー
コロナ感染防止のため開催しなかった。
(4)学会出席旅費の助成金
国際学会出席旅費助成金(5万円)を前期2名に支給した。
(5)大学実施フードパントリーへの協力参加
12月23日(金)10:00~12:00
4名の幹事が参加して会場内にブースを設置し、留学生を対象に保存飲食品一品を選択してもらいながら声がけとインタビュー調査を行った。
(6)アフガニスタン元留学生・家族への支援
国際交流会館2号館に居住するアフガニスタン元留学生2家族に対する生活支援に取り組んだ。
2 留学生の協力に対する謝礼事業
(1)留学生の生活実態の調査事業
1)生活調査アンケート
12月27日に告知し、1月23日の締め切りまでに23名からの回答があった。回答者に「生活応援券」(QUOカード1000円)を配布した。
2)生活報告小論文「コロナ禍の3年間を振り返って」募集
12月27日に告知し、1月23日の締め切りまでに18名の投稿があった。投稿者には「生活応援券」(QUOカード3000円)を配布した。
(2)連絡室活動の協力者に対する謝金の支給
3 相談事業
連絡室に来室する学生や国際交流会館居住者の生活問題解決に協力した。
B 友好親善事業
1 国際交流事業
(1)2022年度新規留学生歓迎会
10月23日(日)14:00~16:00、学生会館円形ホールにて、国際交流会館チューター学生有志との協力、連携により開催した。秋期ISEP留学生を中心に約180名が参加し、交流を深めた。
(2)「国際交流の夕べ」
今年度もコロナ感染防止の観点から中止となった。
2 会員等の協力による友好親善事業
ふじのくに留学生ツアーは今年度も中止となった。
C 日本理解事業
1 伝統文化、史跡等の見学
(1)歌舞伎鑑賞
6月5日(日)12:00~18:00
国立劇場「歌舞伎鑑賞教室」企画を利用して『彦山権現誓助剣』を鑑賞したのち、懇親茶話会で交流を深めた。
参加者53名(留学生 30名、日本人学生12名、引率幹事 10名)
(2)文楽鑑賞
12月12日(月)17:45~21:15
国立劇場 "Discover Bunraku"企画を利用して『絵本太功記』を鑑賞した。
参加者54名(留学生43名、日本人学生6名、引率幹事5名)
(3)深大寺ウォーキング
2月17日10:00~16:00
徒歩で深大寺まで行き、見学、蕎麦での昼食のあと神代植物公園で梅を楽しんだ。
参加者37名(留学生26名、引率幹事等11名)
(4)古都鎌倉史跡見学
3月5日10:00~16:00
現地集合・解散形式で、6班に分かれて長谷寺、高徳院、銭洗弁財天、鶴岡八幡宮を見学した。
参加者41名(留学生24名、日本人学生8名、引率幹事9名)
2 伝統文化の体験
(1)日本文化体験教室
12月9日(金)13:00~16:00
大学主催事業への共催者として、着付け、華道、お茶、囲碁・将棋の4教室の企画運営を担当した。延べ150名の留学生が参加した。
(2)日本語広場
大学院在籍留学生2名の子弟計4名のクラスおよび短期客員研究者1名のクラスを実施した。
3 日本の「今」を知る
実施しなかった。
D 国際理解事業
要望がなく実施しなかった。
E 広報・運営事業
1 会報発行
第70号(6月)、71号(11月)、72号(2月)を計画通り発行した。
2 広報体制の拡充整備
大学からのメール通知と会のHPを連動させて事業の告知、参加募集を行う方法が定着した。
3 会員総会の開催
7月10日10:00~12:00第1回会員総会をZOOM会議形式で開催した。
4 幹事会の開催
8月を除く毎月幹事会を開催し、行事の企画・運営等を審議した。
5 会則・人事
7月の総会で会則の一部改正を行った。
11月幹事会で孫国鳳会員を幹事に承認した。
2 2022年度会計決算報告
2022年度収支報告の要旨説明
1 2022年度から収支報告の形式を変更した。新形式では、新入学会員から4年分納入頂いている前受金の部分を「3積立特別会計」として切り離し、当該年度(2022年度)宛の会費だけを「2一般会計」の収入とした。例えば2020年度新入会員は2020〜2023年度の4年分納入で、そのうち2020〜2021年度は終了、2022年度1年分は「2 一般会計」に、2023年度の1年分を「3 積立会計」にと分けて計算している。その2つの収支計算書の合計が「1 総括表」となる。この他に「4 特別会計」として貸付金基金の30万円がある。
2 「2 一般会計」(2022年度1年間)では、コロナ禍対応の緊急生活支援金は残しつつ通常行事の実施も想定し、過渡期として支出が収入を上回る特殊な予算を組んだが、支出はイベントが後期を中心にいくつか実現できたに止まったことにより予算を下回り、一方収入は高額の寄付と外語祭バザー実施により予算を上回ったため、経常収支差額は672,289円の黒字となった。その結果前年度からの繰越金を加え2022年度末の純繰越金は4,364,152円となる。これは、3の前受会費の積み立てとは別の、会の「貯金」にあたる。
3 「3 積立会計」の2022年度末は4,119,000円の繰越金がある。これは該当年度に「2 一般会計」の会費収入へ繰出となる。
2と3を合計すると「1 総括表」にあるように、次年度繰越金は8,483,152円となる。
3 2023年度事業計画
事業計画の要旨説明
ポスト・コロナ期への移行に対応した事業を展開する。そのため、
1 コロナ期に拡充した生活支援事業のうち、生活給付金事業は停止する。生活調査回答、小論文投稿への商品券配布は、留学生協力への謝礼事業として位置付け、連絡室活動協力者への謝金と共に継続実施する。
2 コロナ期に中止、縮小していたバザー事業、文化理解、交流事業は基本的に全面再開するとともに、留学生のニーズに応じて文楽鑑賞教室、大学近辺散策・見学なども加える。
3 連絡室開室体制をコロナ前の状態に回復し、日本語広場、各種文化体験教室、相談活動などを充実させる。
4 チューター学生などとの連携を強め、学生が自主的に行う交流活動の発展を支援する。
2023(令和5)年度事業計画案
(令和5年 5月 21日 幹事会)
ポスト・コロナ時代となり行動制限が解除されるのに対応し、文化理解、交流事業に積極的に取り組む。
A 生活支援事業
1 給付事業
(1)緊急生活資金貸付
基金(30万円)による無利子の短期資金貸し付けをおこなう。
(2)生活用品のバザー
春期、秋期の2回実施する。
(3)学会出席旅費の助成金
合計30万円を国内外学会発表者に支給する。
2 留学生の協力に対する謝礼事業
(1)留学生の生活実態の調査事業
1)生活調査アンケート
回答者100名に1000円分の生活応援券を配布する。
2)生活報告小論文募集
投稿者20名に3000円分の生活応援券を配布する。
(2)連絡室活動の協力者に対する謝金の支給
連絡室体制の拡充と学生の生活支援のために20万円の予算で取り組む。
3 相談事業
B 友好親善事業
1 国際交流事業
「国際交流の夕べ」を12月15日(予定)に大学と協力して実施する。
2 会員等の協力による友好親善事業
ふじのくに留学生ツアーを現地の受け入れ体制が整えば実施する。
C 日本理解事業
1 伝統文化、史跡等の見学
(1)伝統芸能鑑賞教室
1)歌舞伎鑑賞 6月4日に60名規模で実施する。
2)文楽鑑賞教室 12月8日に60名規模で実施する。
(2)歴史的都市の見学
秋期および1~3月の2回実施する。
(3)大学近辺の散策、見学
春期、秋期に実施する。
2 伝統文化の体験
(1)「伝統文化体験教室」
「国際交流の夕べ」に連動して行う。
(2)日本語広場の開催
希望に応じて開催する。
(3)文化教室 生け花、書道、茶道教室などを定期的に開催する
3 日本の「今」を知る
工場見学等を企画する。
D 国際理解事業
地域の学校等の要望があれば実施する。
E 広報・運営事業
1 会報発行
年3回刊行する。 (第73、74、75号)。
2 広報体制の拡充整備
会報、ホームページ等を活用しつつ広報体制や機材の整備を進める。
3 会員総会の開催
今年度会員総会をZOOM会議として開催する
(7月10日)。
4 幹事会の開催
大学休業期間を除き、原則として毎月開催する。
4 2023年度会計予算案
2023年度予算案の要旨説明
1 「2 一般会計」では、収入の会費と寄付はほぼ例年通りとし、事業収益は留学生向け春秋バザー再開で外語祭バザーと合わせ400,000円を計上した。
2 支出は、昨年度中止縮小していた事業を再開するのに加え新たなイベントも予算に追加したが、緊急生活支援金給付900,000円を停止したため、昨年比約300,000円増加の2,903,000円となり、収支差額はマイナス48,997円にとどまり、次年度純繰越金は昨年度とほぼ変わらない4,315,155円となる。
3 「3 積立会計」も昨年度とほぼ同額の4,146,000円が次年度繰越金となります。
「2 一般会計」と合計すると「1 総括表」にあるように、次年度繰越金は8,461,155円となる。
5 会則改定案
改訂個所は赤字で示しました
会則改定案の要旨説明
1 本会の預金口座の開設あるいは名義変更に際して会則中に明記する必要がある最低限の規定を補うため、
(1)第2条(所在地)に、本会の所在地が会長自宅であることを明記した。
(2)第3条(設立年月日)を新設し、設立が1999年6月12日であることを明記した。
2 第6条(会員)に、会員となる条件として「会費の納入」を追加した。それに伴い、第 13条(会費)を新設し、年会費が3000円であることを明記した。
東京外国語大学留学生支援の会会則改訂(案)
2019 年 4 月 21 日制定
2022 年 4 月 1 日一部改訂
2023年7月 9 日一部改編・改訂案
第1条(名称)
本会は「東京外国語大学留学生支援の会」と称する。これを「東外大留学生支援の会」 あるいは「東外大支援の会」と略称することができる。
英文表記は Tokyo University of Foreign Studies ― International Student Support Association とし、英文略称を TUFS-ISSA とすることができる。
第2条(所在地)
本会の所在地は、会長の自宅住所とし、事務局は東京都府中市朝日町 3-11-1、東京外国語大学(以下、東外大と略記)に 置く。
第3条(設立年月日)
本会の設立年月日は1999年6月12日とする。
第4条(目的)
本会は、東外大に在籍する外国人留学生、研究者及びその家族への支援、並びに彼らの 日本理解を深め、日本人との友好親善を促進する活動を行うことを目的とする。
第5条(事業)
本会は前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
1.留学生の生活がより快適なものになるような支援事業
2.留学生の日本理解が深まり、日本人との友好親善が促進できるような支援事業
3.活動状況を広く知らせる会報、ニュースレター等の作成と発行
4.その他、本会の目的達成に資する事業
第6条(会員)
本会は国籍の如何を問わず、本会の目的に賛同し、第13条に定める会費を納入した者で組織する。会員はいつでも幹事会に事業に資する提案ができ、また事業に参加することができる。
第7条(役員)
本会は次の役員を置く。
名誉会長
顧問 若干名
会長 1名
副会長 2名
幹事 20 名以内
幹事長 1名
会計 1名
監事(会計監査役)1名
第8条(役員の選任)
役員は次のようにして定める。
1.会長、副会長、幹事長、会計、幹事、監事は総会で出席者の半数以上の賛成をもって選出されるものとする。
2. 役員名簿は年度当初に別表で明示する。
第9条(役員の職務)
役員の任務は次の通りとする。
1.会長は本会を代表し、幹事会を招集し、議長を務める。
2.副会長は会長を補佐し、会長に事故あるときは、会長の職務を代行する。
3.幹事は総会を構成し、総会の議決に基づき、本会の業務を執行する。
4.幹事長は総会の議決に基づき、幹事の業務を指揮する。
5.会計は本会の会計年度の予算案、決算報告案をまとめる。
6.監事は本会の会計及び会務執行の状況を監査する。
第10条(役員の任期)
各役員の任期は 2 か年(通常は4月から)とする。但し、再任は妨げない。
第11 条(幹事会及び総会)
幹事会は原則、毎月開催し、総会は、通常年1回開催する。幹事会は議事録を作成し
会員がいつでも閲覧できるようにする。
第 12 条(会報)
本会の活動状況を広報する会報は通常年 3 回(2 月、6 月、11 月)発行し、必要に応じてニュースレターなどを追加発行する。
第 13条(会費)
会員の年会費は3千円とする。
第 14条(事業費)
本会の事業運営経費は会費、寄付金およびその他の収入をもって充てる。
第 15 条(会計年度)
本会の会計年度は4月1日に始まり、翌年の3月 31 日に終わる。
第 16 条(決算報告)
会長は毎会計年度終了後、会計監査を終了した決算報告書を総会に上程し、承認をうけなければならない。
第 17 条(会則)
本会の会則は総会において出席者の3分の2以上の賛成で成立し、かつ改訂できる。
附則
本会則は制定の日(2019 年4月 21 日)から施行する。
以前の総会の記録
2022年度総会の関連文書→